風俗を利用する上で気になることのひとつが性病への感染リスク。
性病に感染した多くの方から「風俗に行って移された」とよく耳にします。
実際、クリニックで検査を受けた実に70%の方が風俗で性病に感染しているようです。
しかし、風俗店ではほとんどのお店で性病対策を実施しているのにもかかわらず、何故多くの方が性病にかかってしまうのか?
今回は、風俗店でかかりやすい性病とその対策についてお話していこうと思います。
風俗初心者の方も、利用されている方も自分の体を守るためですのでご一読して頂ければと思います。
目次
【性病の種類】風俗店でかかる性病と危険性
まずは、風俗店でかかるリスクの高い性病について知っていきましょう。
1.淋菌
■症状
主に男性がかかることが多いことも特徴。症状は、両側の足の付け根のリンパ節が腫れ、排尿時の痛みやペニスから膿が分泌されることなど。
放置しておくと激しい痛みに襲われ、全身に炎症が広がってしまう事もある。
咽頭に感染した場合には、痒みや不快感、または痛みを伴う場合もあり、直腸に感染して血便がでる場合もある恐ろしい病気です。
■感染経路
感染力が非常に高い為、フェラなどの性行為だけでなく、手や菌が付着したタオルからも感染する可能性があります。
2.クラミジア
■症状
淋病と似ておりますが主な症状として、尿道のかゆみや不快感・排尿時に軽く痛みが出る事、睾丸が張れることなどが挙げられます。淋病に比べ、クラミジアの方が症状は軽く痛みも少ないです。
■感染経路
淋病同様、咽頭から感染することも。淋菌ほどの感染力はなく、キス程度であれば感染するリスクは極めて低いと言えます。
ですが、唾液による感染の可能性は否定できないので、極力控えるべきでしょう。
3.HIV
■症状
正式名称は、ヒト免疫不全ウイルスと言います。免疫力が弱くなると、ただの風邪や普段だったら何の症状もでないはずの弱い菌やウイルスなどでも重篤な状態に陥りやすくなります。
急速に免疫力が低下するという事はなく、健康な体の方が数年ほどかけて徐々に発病。
すぐに症状が現れることがない為、検査をするか、発病してしまうまで気付かない方が多く不特定多数の方に移してしまうことも。
■感染経路
4.梅毒
■症状
初期段階では、小豆ほどのしこりができ、リンパ節の腫れなど一般的には痛みがでません。
さらに症状が進むとピンク色のあざや、性器や肛門付近にイボ(扁平コンジローマ)ができ、脱毛症になることも。
末期になると、心臓や神経、血管などと言った部位に重い症状がで始め、最悪の場合は死に至るといったものです。
某医療系のドラマでもありましたが、梅毒はペニシリンが出来るまでは不治の病とされていました。
■感染経路
特に、アナルセックスによる感染が多いと言われております。
5.尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)
■症状
尖圭コンジローマも性器または肛門付近にイボが出来てしまいます。イボの形は、鶏のトサカやカリフラワーと表現されることが多い。
治療には手術や塗り薬を使用しますが、ウイルスを取り除くことが難しい為、約25%の方が再発すると言われています。
かゆみや痛みなどはほとんどありませんが、そのまま放置しておくと面積がどんどん広がってしまいます。
完治させることが難しい為、早めの処置が必要です。
■感染経路
性行為にはアナルセックスなども含みます。
6.性器ヘルペス
■症状
排尿時は特に激しく痛み、ウイルスを完全に死滅させることはできません。
※再発を抑えることはできます。初感染よりも、再発した場合の方が症状が軽く、短期間で収まることが多いようです。
■感染経路
【症状が現れる部位一覧】
感染箇所 | 淋病 | クラミジア | HIV | 梅毒 | 尖圭コンジローマ | 性器ヘルペス |
---|---|---|---|---|---|---|
性器 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
咽頭 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
口(キス) | × | × | △ | △ | × | 〇 |
肛門 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
皮膚 | × | × | △ | △ | × | 〇 |
【業種別】かかりやすい性病
様々な風俗形態があるため業種によって、かかりやすいものにはバラつきが見られます。
業種別にかかりやすい性病について学び、どうすれば感染へのリスクを抑えられるのか考えていきましょう。
また、下記では”特にかかりやすい性病”について取り上げており、
他の性病へのリスクが全くないわけではありませんので、ご了承いただければと思います。
ピンサロ
ピンサロでは、女性が口を使って男性へ性的サービスを行います。
様々な業種の中でも特に、クラミジアや淋菌への感染リスクが高く、女性の喉に付着した菌が性器に移る事によって感染します。
■ピンサロで感染リスクの高い性病
・淋病(性器、咽頭)
・性器ヘルペス
ヘルス(デリヘル、箱へル含む)
プレイ内容が無店舗・店舗型共にほとんど変わりないのでデリヘルも含めさせていただきます。
一般的に、ディープキスや全身リップ、フェラなど口を使ったサービスが多い為、クラミジア・淋病といった様々な感染リスクが考えられます。
ピンサロに比べ、キスをする時間が多いため複数個所での感染、または可能性としては低いですが梅毒になってしまうことも考えられます。
また、無店舗型は圧倒的に店舗数が多いために、性病にかかる可能性をさらに高めていることも考えられます。
■ヘルスで感染リスクの高い性病
・淋病(性器、咽頭)
・尖圭コンジローマ
安全性の高いヘルス・デリヘル店
ソープ
性器が接触しやすいため、梅毒やHIVなどの感染リスクが高い傾向にあります。
そして、ピンサロやヘルス同様その他の性病に対しても感染する可能性は大いにあります。
しかし、ソープは他の業種に比べると圧倒的に性病検査を行っている割合が高いです。
そのため、スキンを使用するなどリスクヘッジを行えば比較的かかりにくい業種とも言えます。
感染リスクが高いと思われておりますが、スキンありであればHIV予防になり感染リスクはかなり抑えられます。
一方、NS(ノースキン)では、感染リスクが高まりますし、
梅毒やHIV(エイズ)といった死の危険性が高く重篤になりやすいものが多いため、恐ろしい印象が根付いているのでしょう。
■ソープ感染リスクの高い性病
・HIV(エイズ)
安全性の高いソープ店
【風俗店】感染予防について
一見、風俗店・風俗嬢のせいで性病にかかってしまうように感じるかもしれませんが、多くの店舗で感染予防や検査は行っているのです。
在籍している女性に対し、月1~2回程度の検査を義務付けているお店もあります。
クラミジアや淋病の件さ結果は30分程度、HIVや梅毒などの血液検査では15分ほどで結果が確認でき、それほど時間を取られることもない為、多くの女性が出勤する前に検査を行っているようです。
それでも性病にかかってしまう原因。
それは、風俗店を利用するお客様による感染なのです。
基本的に、女性が性病にかかってしまった場合は完治するまでお店には出られません。
「嘘をついて出勤できるのでは?」と考える方もいらっしゃると思います。
ですが、皆様も上司から「インフルエンザの可能性があるから診断書を貰ってきて!」と言われたら提出しますよね?
仮に断ったら「じゃあ怖いから治るまで休んで」と、どちらにせよ出勤は許してもらえないはずです。
風俗店でも例外ではなく検査結果は必ず提出しなければなりません。
そのため、感染している女性がお店に出勤することはないのです。
風俗嬢が感染していたという事は、多くの場合「検査後」に他のお客様から性病に感染させられていたということ。
性病は症状が現れるまでに、2~3日以上かかりますから、女性が異変を感じた時にはすでに多くのお客様に広げてしまっているでしょう。
つまり、性病になる原因のほとんどが「お客様」からの感染であるということです。
【対策】まずは私たちの意識改革を!
「お客様が性病の根源だ!」と改めて言わなくても、ほとんどの方は理解されていると思います。
ですが、他人事のように思えてしまい、自分は大丈夫だと無意識に自己正当化をしているのではないでしょうか。
それでは、いつまでたっても性病へのリスクを減らすことはできません。
一番大事なのは「私たち利用者側の意識改革」をすることだと思います。
体や性器に違和感を感じるなら風俗を利用するべきではありませんし、無自覚でも1度風俗店を利用したのならこまめに性病検査をするか、期間を空けて何も症状が出ていないことを確認してから利用するなど対策を講じる必要があります。
「移らない」対策も大事ですが、「移さない」ことが一番大切な事です。
検査にかかる料金は、1回8,000円~20,000円と決して安くはありません。
しかし、風俗嬢の中には自費で検査をしている方もいらっしゃいます。
そんな方たちを裏切らないためにも、異変を感じたらすぐに病院で受診をしましょう。
風俗は楽しい反面、様々なリスクがあります。
性病に関しては、対策という対策を講じることは難しいでしょう。
(大丈夫なのは、手コキくらいになっちゃいます…。)
私たちができることは、「自分自身が誰にも移さないこと!」だと私は考えます。
感染リスクを抑えることで偏見がなくなれば、もっと風俗が楽しめるような世の中になるのではないでしょうか。